広島アニメーションビエンナーレは、今後も、アニメーション・映像コンテンツを通じた、文化振興・地域振興を目指し、さまざまな新しい試みにチャレンジしていく所存でございます。また、いろいろな機会で皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。引き続きご愛顧賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
2008年08月27日
『ロボットアニメEXPO』閉幕のお礼 広島アニメーションビエンナーレ2008
8月7日(木)から福屋広島駅前店8F催場にて開催してまいりました『ロボットアニメEXPO』は、26日(火)夕刻、20日間の会期を終え、閉幕いたしました。開催期間中、連日、たくさんの方々にご来場いただき、盛況のうちに、無事終了できましたことを深く心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。また、開催にあたり、ご協力頂きました関係者の方々にも、この場をお借りしてお礼申し上げます。
広島アニメーションビエンナーレは、今後も、アニメーション・映像コンテンツを通じた、文化振興・地域振興を目指し、さまざまな新しい試みにチャレンジしていく所存でございます。また、いろいろな機会で皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。引き続きご愛顧賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
広島アニメーションビエンナーレは、今後も、アニメーション・映像コンテンツを通じた、文化振興・地域振興を目指し、さまざまな新しい試みにチャレンジしていく所存でございます。また、いろいろな機会で皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。引き続きご愛顧賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
2008年08月25日
関連イベントで街じゅう、アニメーション & 『ロボットアニメEXPO』は、いよいよラスト!! 広島アニメーションビエンナーレ2008
8月23日(土)24日(日)の2日間は、アニメーションビエンナーレ関連イベントが広島市内各所で次々に開催されました!
まずは23日 土曜日の夜、中区アリスガーデンにて『アリスガでアニメナイト』。 24日 日曜日 午前中、福屋広島駅前店6階マルチの広場にて『2008街じゅうアニメーションで賞 表彰式』。 続いて午後から、中区三川町HIROSHIMA BACK BEATにて『アニソンイベントライブ アイラブひろしま』、時を同じく中区アステールプラザ市民ギャラリーでは『国際ガンダム学会準備会議』と!! おかげさまでいずれの会場も盛況のうちに無事終了いたしました。もちろん『ロボットアニメEXPO』も会期中最後の土・日ということで、これまでにないたくさん方にご来場をいただきました!! 23日・24日の土・日はまさに、『広島は、街じゅう、アニメーション』!! 各会場へお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
そして、いよいよ明日8月26日 火曜日は『ロボットアニメEXPO』の最終日です。ぜひお見逃しのないよう、時間までたくさんの方のご来場をお待ちしております。
アリスガでアニメナイト 街じゅうアニメーションで賞
アイラブひろしま 国際ガンダム学会準備会議
ロボットアニメEXPO
ロボットアニメEXPO いよいよラスト !!
会 期:8月26日(火)まで
時 間:10:00〜18:00閉場
(入場は閉場30分前迄 8/26最終日は18:00閉場ですのでご注意ください)
場 所:福屋広島駅前店8F催場 広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
まずは23日 土曜日の夜、中区アリスガーデンにて『アリスガでアニメナイト』。 24日 日曜日 午前中、福屋広島駅前店6階マルチの広場にて『2008街じゅうアニメーションで賞 表彰式』。 続いて午後から、中区三川町HIROSHIMA BACK BEATにて『アニソンイベントライブ アイラブひろしま』、時を同じく中区アステールプラザ市民ギャラリーでは『国際ガンダム学会準備会議』と!! おかげさまでいずれの会場も盛況のうちに無事終了いたしました。もちろん『ロボットアニメEXPO』も会期中最後の土・日ということで、これまでにないたくさん方にご来場をいただきました!! 23日・24日の土・日はまさに、『広島は、街じゅう、アニメーション』!! 各会場へお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
そして、いよいよ明日8月26日 火曜日は『ロボットアニメEXPO』の最終日です。ぜひお見逃しのないよう、時間までたくさんの方のご来場をお待ちしております。
アリスガでアニメナイト 街じゅうアニメーションで賞
アイラブひろしま 国際ガンダム学会準備会議
ロボットアニメEXPO
ロボットアニメEXPO いよいよラスト !!
会 期:8月26日(火)まで
時 間:10:00〜18:00閉場
(入場は閉場30分前迄 8/26最終日は18:00閉場ですのでご注意ください)
場 所:福屋広島駅前店8F催場 広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
安彦良和氏 講演『70年代のアニメとガンダム』 広島市立大学公開講座 広島アニメーションアカデミー2008 Vol.4 広島アニメーションビエンナーレ2008
8月3日(日) 広島市立大学公開講座 広島アニメーションアカデミー2008は、講師に漫画家 安彦良和さんを迎えてお送りしました。大勢のファンのみなさんを前に、安彦先生はこれまでの創作活動を振り返り、当時のエピソードや作品に込められた想いを明かしてくれました。そのお話からいくつかご紹介します。
◆「こともあろうに昔やった『ガンダム』を漫画で描き直すことに」
70年代というのは、何のあてもなく東京に出てきて、それから『機動戦士ガンダム(=1979年)』を放映するまでの10年、80年代はガンダム以降のアニメ制作の10年、90年代はひたすら漫画を描いている漫画家稼業の10年。そう考えると、なにか××年代という10年刻みが、自分の人生の節目節目に不思議と合致すると気づきました。それで2000年代には、自分は何をするのだろうって思っていたら、こともあろうに昔やった『ガンダム』を漫画で描き直すことを始める。3年ぐらいで終わると思っていたら、どうも10年ぐらいかかると。何のことはない、この10年はガンダム描き直しの10年だったのかと思ったら愕然としたんですけれど…。
◆「全く好きじゃない。好きだと思ったことは一度もない」
虫プロの先輩で、尊敬する杉井ギサブローさんが昔、ある雑誌で、やはり尊敬する富野由悠季さんと対談をされていて、手塚治虫さんについて面白い話題が出ているのを読んだことがあります。手塚さんが『鉄腕アトム』を納品に間に合わせるため、余りのフィルムを継ぎ接ぎ編集して作ったという神話として語られるエピソードがあるのですが、手塚さんはアニメがお好きだったのだろうか、ほんとはアニメなんて好きじゃなかたんじゃないかと。僕も同感だと思って読んだのを覚えています。アニメが好きじゃないことをいけないといっているのでなく、白状しますけれど、僕もアニメーションは全く好きじゃない。好きだと思ったことは一度もない。ですから、むしろ共感を込めていうのです。
◆「叱られたんです。趣味が悪いと」
僕がキャラクターデザインを務めて、富野喜幸(現=由悠季)さんが監督をした『勇者ライディーン(=1975年)』という作品があります。3本目が放映されたころ、NETテレビ(現=テレビ朝日)の担当プロデューサーに、富野さんと一緒に呼ばれたんです。何かごちそうでもしてくれるのかなと思って行ったら、叱られたんです。「趣味が悪い」と(笑)「ウチは六本木のテレビ局ですよ、何とかしてください!」って。僕はこう見えても気が短いものですから「何ともなりません!!」って(笑)。憤然として会社のスタジオに戻ると、富野さんが突然何かを始めるわけです。次回放映のフィルムを切り刻んで、いろいろ寄せ集め、再編集するんです。まさに手塚さんの神話と似たものがあると思ったのです。その様子は、鬼気迫る感じで、この人は凄いことをする人だと。この情景はずっと忘れないと思います。
◆「ヤマトが70年代のアニメを大きく変えた」
1974年に非常にエポックメイキングな作品が出てきます。一つは高畑勲さん、宮ア駿さんの『アルプスの少女ハイジ』です。これはその後、高畑・宮アラインの大きな流れとなっていく。もう一つは西崎義展さんの『宇宙戦艦ヤマト』です。僕はこの作品で絵コンテを担当することになるのですが、僕にとって大きな経験になったのと同時に、『ヤマト』がアニメ業界を大きく変えたということも軽視されてはならないと思います。それは『ヤマト』がいわゆるヤングアダルトと呼ばれる新しいファン層を開拓したことです。実は『ライディーン』の現場でもその兆しを感じていて、それをファン層として掘り起こしたのが『ヤマト』だったのです。『ヤマト』が一定の成功を収めたことで、いろんな人が、違うターゲットに向けた作品作りも許されるのだという考えを持ったんですね。そんななか70年代最後に『ガンダム』を作ることになるんです。
◆「偉大なるオタクの先駆けかもしれない」
80年代に入って高畑・宮アラインの作品が不動のものになっていく。同業者として非常に宮アアニメに傾倒したのは、演出が趣味的なんですね。例えば『ルパン三世』の宮アさん絵コンテ・演出の話数で、戦車が大砲を撃つシーン。砲弾が光る点になって飛んでいって、離れたビルに着弾するまでを、カットを分けずに、実際の時間経過で表現する。こんな見せ方があるのかと。ほかにもいろんな例はあるのですが、僕が一番焼き付いたシーンです。非常にマニアックな表現で、これに対して同業者もイカれたし、いわゆるその後、名づけられるオタク的な連中も魅了されたわけですね。そういう意味において、宮ア駿さんこそ偉大なるオタクの先駆けであるかもしれないと思います。
◆「なぜ、あの時言ってくれなかったのか」
宮ア駿さんの『未来少年コナン』は全26本すべてが高いクオリティで作られていて、当時、こんな仕事がしたいと憧れていました。それで、『ガンダム』が終わったあと、全話数の作画監督を僕がやるということで、わがままを言って作らせてもらったのが『巨神ゴーグ(=1984年)』です。絵描きとして、できる限りのことをして、かなり思い入れもあったのですが、これがまったくウケなかった。非常に大きなショックでした。もうこれ以上のものはできないと。それで1989年にアニメをやめるんですけど、その間の僕の作品は、例えば、将棋でいうところの投了する前の形作りだったのではないかと思います。最近になって、「『ゴーグ』好きでした!」という方がけっこういらして、なぜ、あの時言ってくれなかったのかと思うのですけど(笑)。
◆「不自由さのなかで、いろいろなことにチャレンジをしていた」
『機動戦士ガンダム』で一番印象に残る話数は、最初のシリーズの13話『再会、母よ…』です。母と青春期の息子との子別れの話なんですが、そのことをこの20分間に、スポンサーの制約とか、時間の制約とか、ロボットアニメという作り上の制約とか、いろんな制約のなかで、奇跡的に上手くまとめているのではないかと思います。当時、絵コンテを受け取ったとき、今風に言えば”鳥肌がたった”記憶があります。作家たちが、同じような制約のなか、もちろん技術的な制約も含めて、不自由さのなかで、いろいろなことにチャレンジをしていた、そういう時代が70年代だったんじゃないかと思います。
◆「その時、初めて当時のシナリオを読んだのです」
「ファーストガンダム」で一番多くの話数の脚本を書かれているのが星山博之さんです。星山さんは、去年お亡くなりになる前、ご自身の著書の中で一番印象に残る仕事として13話『再会、母よ…』を挙げてらして、そのシナリオの載録をしています。僕はその本で初めて当時のシナリオを読んだのです。すると、完成作品と、もちろん骨格は同じなんですけど、かなり違う。作品はシナリオより圧倒的によくなっていると思うのです。つまり演出が優れているということです。星山さんは、敢えてご自身の著書にシナリオを載録して、当時の演出が非常に優れていることを立証したのです。では誰が実際に演出したかというと監督の富野喜幸(現=由悠季)さんです。『ガンダム』を漫画にリライトする作業のなかで、『ガンダム』という作品における星山博之というライターのウエイトは非常に大きかったことに今更ながら気づいたのですが、同時に、はからずも当時のシナリオを見ることで富野由悠季という演出家の力量を、20数年経ってあらためて知ることにもなったのです。
◆「富野さんの最高のコンディションがこの時代だった」
13話『再会、母よ…』のラストシーンに、絵コンテを見た人にしかわからない演出があります。絵コンテを見ないとわからない演出というのは実はいけないと思うのですが、この時、富野さんは、ある種の“禁じ手”を犯して映像を見ただけでは多分気付かない演出をしている。このあといろんな人たちがこの手法を真似ていきます…これはその先駆けだと思いますが…。それはどんな演出かというと、アムロのお母さんの向こうに止まっている車の運転席に中年の男が座っているのです。富野さんはここで、母と子の別れのシーンにひとつの現実を突きつけている。その象徴がお母さんを待つ車の男の存在なのです。ある種の残酷なリアリズムがありますが、残酷なだけでなく非常にあたたかさを感じて、このラストシーンは大好きです。僕は富野由悠季という作家の、最高のコンディションが「ファーストガンダム」のこの時代だったと思うのです。
◆「作家たちもついつい自分を見失ってしまった」
80年代は、70年代がゆがんで継承されていくんですね。作り手がメディアとのなれあいのなかで、一見わからない演出上のからくりみたいな、いわゆる“禁じ手”を堂々と犯してゆくような時代が80年代にやってきます。「メイキングを見なさい!見るべきだ!!」そういう作り手の中に非常に尊大な態度が現れる。70年代は『ヤマト』、『ガンダム』があり、あるいは『宮アアニメ』が台頭してきたといっても、メディアが作り手たちに目を向けるということはなかった。そのなかでも「誰も見てくれなくてもいいよ!オレたちはいろいろ想いを込めて作るんだ!!」という風にやっていた。80年代あらたに、メディアが作り手の方に注目するようになり、そのなかで作家たちもついつい自分を見失ってしまうということがあったと思うんです。
◆「70年代に発生した妙なかたまりこそが、アニメブームだった」
懐かしのアニメみたいな番組があって、『巨人の星』とか、『あしたのジョー』とか、あの頃はアニメブームだったとよく言われるんだけれど、これはマンガ文化に乗った人気でしかない。アニメブームというのは、厳密に言うとアニメが一つの表現ジャンルとして自己主張しはじめ、それに対しトレンドウォッチャー的な、例えば女子大生とかそういう人たちが目を向け、話題にし、面白さにチェックを入れはじめる。そこに発生した一つのムーブメントがアニメブームというのです。ひとつの新しい文化の形態の発祥としては、70年代に発生した妙なかたまりこそが、アニメブームだったのだと。その起点になったのは、非常につたないけれど、表現者たちの想いが詰まった、大人げないぐらい本音をしのばせた『ヤマト』や『ガンダム』のような営みだったのだと思います。そういう非常にユニークな10年として70年代があり、それがたまたま僕のアニメ人生の前半と重なったわけです。
最後に、会場のファンから、次の10年について聞かれ、安彦先生は「2作、3作と書きたい」と、現在連載中の漫画『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』以降の新作への抱負も語ってくださいました。会場の質問にも、ひとつひとつ丁寧にお答えしてくださる安彦先生のあたたかいお人柄にも触れることができ、ファンにとっては至福の時間となりました。
安彦先生、ファンの皆さま、本当にありがとうございました。
70年代を振り返る安彦良和先生
◆「こともあろうに昔やった『ガンダム』を漫画で描き直すことに」
70年代というのは、何のあてもなく東京に出てきて、それから『機動戦士ガンダム(=1979年)』を放映するまでの10年、80年代はガンダム以降のアニメ制作の10年、90年代はひたすら漫画を描いている漫画家稼業の10年。そう考えると、なにか××年代という10年刻みが、自分の人生の節目節目に不思議と合致すると気づきました。それで2000年代には、自分は何をするのだろうって思っていたら、こともあろうに昔やった『ガンダム』を漫画で描き直すことを始める。3年ぐらいで終わると思っていたら、どうも10年ぐらいかかると。何のことはない、この10年はガンダム描き直しの10年だったのかと思ったら愕然としたんですけれど…。
◆「全く好きじゃない。好きだと思ったことは一度もない」
虫プロの先輩で、尊敬する杉井ギサブローさんが昔、ある雑誌で、やはり尊敬する富野由悠季さんと対談をされていて、手塚治虫さんについて面白い話題が出ているのを読んだことがあります。手塚さんが『鉄腕アトム』を納品に間に合わせるため、余りのフィルムを継ぎ接ぎ編集して作ったという神話として語られるエピソードがあるのですが、手塚さんはアニメがお好きだったのだろうか、ほんとはアニメなんて好きじゃなかたんじゃないかと。僕も同感だと思って読んだのを覚えています。アニメが好きじゃないことをいけないといっているのでなく、白状しますけれど、僕もアニメーションは全く好きじゃない。好きだと思ったことは一度もない。ですから、むしろ共感を込めていうのです。
◆「叱られたんです。趣味が悪いと」
僕がキャラクターデザインを務めて、富野喜幸(現=由悠季)さんが監督をした『勇者ライディーン(=1975年)』という作品があります。3本目が放映されたころ、NETテレビ(現=テレビ朝日)の担当プロデューサーに、富野さんと一緒に呼ばれたんです。何かごちそうでもしてくれるのかなと思って行ったら、叱られたんです。「趣味が悪い」と(笑)「ウチは六本木のテレビ局ですよ、何とかしてください!」って。僕はこう見えても気が短いものですから「何ともなりません!!」って(笑)。憤然として会社のスタジオに戻ると、富野さんが突然何かを始めるわけです。次回放映のフィルムを切り刻んで、いろいろ寄せ集め、再編集するんです。まさに手塚さんの神話と似たものがあると思ったのです。その様子は、鬼気迫る感じで、この人は凄いことをする人だと。この情景はずっと忘れないと思います。
◆「ヤマトが70年代のアニメを大きく変えた」
1974年に非常にエポックメイキングな作品が出てきます。一つは高畑勲さん、宮ア駿さんの『アルプスの少女ハイジ』です。これはその後、高畑・宮アラインの大きな流れとなっていく。もう一つは西崎義展さんの『宇宙戦艦ヤマト』です。僕はこの作品で絵コンテを担当することになるのですが、僕にとって大きな経験になったのと同時に、『ヤマト』がアニメ業界を大きく変えたということも軽視されてはならないと思います。それは『ヤマト』がいわゆるヤングアダルトと呼ばれる新しいファン層を開拓したことです。実は『ライディーン』の現場でもその兆しを感じていて、それをファン層として掘り起こしたのが『ヤマト』だったのです。『ヤマト』が一定の成功を収めたことで、いろんな人が、違うターゲットに向けた作品作りも許されるのだという考えを持ったんですね。そんななか70年代最後に『ガンダム』を作ることになるんです。
◆「偉大なるオタクの先駆けかもしれない」
80年代に入って高畑・宮アラインの作品が不動のものになっていく。同業者として非常に宮アアニメに傾倒したのは、演出が趣味的なんですね。例えば『ルパン三世』の宮アさん絵コンテ・演出の話数で、戦車が大砲を撃つシーン。砲弾が光る点になって飛んでいって、離れたビルに着弾するまでを、カットを分けずに、実際の時間経過で表現する。こんな見せ方があるのかと。ほかにもいろんな例はあるのですが、僕が一番焼き付いたシーンです。非常にマニアックな表現で、これに対して同業者もイカれたし、いわゆるその後、名づけられるオタク的な連中も魅了されたわけですね。そういう意味において、宮ア駿さんこそ偉大なるオタクの先駆けであるかもしれないと思います。
◆「なぜ、あの時言ってくれなかったのか」
宮ア駿さんの『未来少年コナン』は全26本すべてが高いクオリティで作られていて、当時、こんな仕事がしたいと憧れていました。それで、『ガンダム』が終わったあと、全話数の作画監督を僕がやるということで、わがままを言って作らせてもらったのが『巨神ゴーグ(=1984年)』です。絵描きとして、できる限りのことをして、かなり思い入れもあったのですが、これがまったくウケなかった。非常に大きなショックでした。もうこれ以上のものはできないと。それで1989年にアニメをやめるんですけど、その間の僕の作品は、例えば、将棋でいうところの投了する前の形作りだったのではないかと思います。最近になって、「『ゴーグ』好きでした!」という方がけっこういらして、なぜ、あの時言ってくれなかったのかと思うのですけど(笑)。
◆「不自由さのなかで、いろいろなことにチャレンジをしていた」
『機動戦士ガンダム』で一番印象に残る話数は、最初のシリーズの13話『再会、母よ…』です。母と青春期の息子との子別れの話なんですが、そのことをこの20分間に、スポンサーの制約とか、時間の制約とか、ロボットアニメという作り上の制約とか、いろんな制約のなかで、奇跡的に上手くまとめているのではないかと思います。当時、絵コンテを受け取ったとき、今風に言えば”鳥肌がたった”記憶があります。作家たちが、同じような制約のなか、もちろん技術的な制約も含めて、不自由さのなかで、いろいろなことにチャレンジをしていた、そういう時代が70年代だったんじゃないかと思います。
◆「その時、初めて当時のシナリオを読んだのです」
「ファーストガンダム」で一番多くの話数の脚本を書かれているのが星山博之さんです。星山さんは、去年お亡くなりになる前、ご自身の著書の中で一番印象に残る仕事として13話『再会、母よ…』を挙げてらして、そのシナリオの載録をしています。僕はその本で初めて当時のシナリオを読んだのです。すると、完成作品と、もちろん骨格は同じなんですけど、かなり違う。作品はシナリオより圧倒的によくなっていると思うのです。つまり演出が優れているということです。星山さんは、敢えてご自身の著書にシナリオを載録して、当時の演出が非常に優れていることを立証したのです。では誰が実際に演出したかというと監督の富野喜幸(現=由悠季)さんです。『ガンダム』を漫画にリライトする作業のなかで、『ガンダム』という作品における星山博之というライターのウエイトは非常に大きかったことに今更ながら気づいたのですが、同時に、はからずも当時のシナリオを見ることで富野由悠季という演出家の力量を、20数年経ってあらためて知ることにもなったのです。
◆「富野さんの最高のコンディションがこの時代だった」
13話『再会、母よ…』のラストシーンに、絵コンテを見た人にしかわからない演出があります。絵コンテを見ないとわからない演出というのは実はいけないと思うのですが、この時、富野さんは、ある種の“禁じ手”を犯して映像を見ただけでは多分気付かない演出をしている。このあといろんな人たちがこの手法を真似ていきます…これはその先駆けだと思いますが…。それはどんな演出かというと、アムロのお母さんの向こうに止まっている車の運転席に中年の男が座っているのです。富野さんはここで、母と子の別れのシーンにひとつの現実を突きつけている。その象徴がお母さんを待つ車の男の存在なのです。ある種の残酷なリアリズムがありますが、残酷なだけでなく非常にあたたかさを感じて、このラストシーンは大好きです。僕は富野由悠季という作家の、最高のコンディションが「ファーストガンダム」のこの時代だったと思うのです。
◆「作家たちもついつい自分を見失ってしまった」
80年代は、70年代がゆがんで継承されていくんですね。作り手がメディアとのなれあいのなかで、一見わからない演出上のからくりみたいな、いわゆる“禁じ手”を堂々と犯してゆくような時代が80年代にやってきます。「メイキングを見なさい!見るべきだ!!」そういう作り手の中に非常に尊大な態度が現れる。70年代は『ヤマト』、『ガンダム』があり、あるいは『宮アアニメ』が台頭してきたといっても、メディアが作り手たちに目を向けるということはなかった。そのなかでも「誰も見てくれなくてもいいよ!オレたちはいろいろ想いを込めて作るんだ!!」という風にやっていた。80年代あらたに、メディアが作り手の方に注目するようになり、そのなかで作家たちもついつい自分を見失ってしまうということがあったと思うんです。
◆「70年代に発生した妙なかたまりこそが、アニメブームだった」
懐かしのアニメみたいな番組があって、『巨人の星』とか、『あしたのジョー』とか、あの頃はアニメブームだったとよく言われるんだけれど、これはマンガ文化に乗った人気でしかない。アニメブームというのは、厳密に言うとアニメが一つの表現ジャンルとして自己主張しはじめ、それに対しトレンドウォッチャー的な、例えば女子大生とかそういう人たちが目を向け、話題にし、面白さにチェックを入れはじめる。そこに発生した一つのムーブメントがアニメブームというのです。ひとつの新しい文化の形態の発祥としては、70年代に発生した妙なかたまりこそが、アニメブームだったのだと。その起点になったのは、非常につたないけれど、表現者たちの想いが詰まった、大人げないぐらい本音をしのばせた『ヤマト』や『ガンダム』のような営みだったのだと思います。そういう非常にユニークな10年として70年代があり、それがたまたま僕のアニメ人生の前半と重なったわけです。
最後に、会場のファンから、次の10年について聞かれ、安彦先生は「2作、3作と書きたい」と、現在連載中の漫画『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』以降の新作への抱負も語ってくださいました。会場の質問にも、ひとつひとつ丁寧にお答えしてくださる安彦先生のあたたかいお人柄にも触れることができ、ファンにとっては至福の時間となりました。
安彦先生、ファンの皆さま、本当にありがとうございました。
70年代を振り返る安彦良和先生
2008年08月23日
ご来場者2万人達成!『ロボットアニメEXPO』!! 新世紀エヴァンゲリオン 綾波レイも祝福!!
『ロボットアニメEXPO』の会期も残すところあとわずか。そんな中、8月22日 金曜日『ロボットアニメEXPO』は、開幕からのご来場者数2万人を達成しました!!これまでご来場いただきました皆さまへ心より感謝申し上げます。ありがとうございました。記念すべき2万人目の来場者となったのは、広島市安佐南区からお越しの平谷さんです。平谷さんには、2万人目の記念として、アニメーションビエンナーレ事務局より、『新世紀エヴァンゲリオン』のプラモデルを贈呈しました。(プレゼンターはコスプレ『綾波レイ』が務めました!!)
『ロボットアニメEXPO』はいよいよ8月26日 火曜日まで。夏休みの最後は『ロボットアニメEXPO』でお楽しみください。ご来場お待ちしております!!
プレゼンターの『綾波レイ』と
ロボットアニメEXPO 残りわずか!!
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)まで
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場 広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
『ロボットアニメEXPO』はいよいよ8月26日 火曜日まで。夏休みの最後は『ロボットアニメEXPO』でお楽しみください。ご来場お待ちしております!!
プレゼンターの『綾波レイ』と
ロボットアニメEXPO 残りわずか!!
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)まで
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場 広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
2008年08月22日
8月27日(水)開催!! 知的財産シンポジウム「コンテンツを活用した地域振興とビジネス展開」〜ゼロから興せる地域活性のススメ〜 についてのお知らせ
地域資源を使った地域活性化の取り組みが注目される中、地域活性化の方法の一つとして、地域において使用可能なコンテンツ(まんが、映画、音楽等)を活用することに注目が集まってきています。こうした取り組みを推進する上では、地域に関連したコンテンツに着目し、かつコンテンツの知的財産権に配慮しつつ、地域振興につなげていく必要があります。
中国経済産業局では、主に行政機関等地域振興に携わる方及びコンテンツを活用したビジネス展開に関心のある方を対象に、コンテンツを活用した地域振興の先進事例等を紹介することで、地域活性化やサービス産業のイノベーションへとつながるコンテンツを活用した地域活性化の機運を高めることを目的として、「知的財産シンポジウム・コンテンツを活用したビジネス展開〜ゼロから興せる地域活性のススメ〜」を開催することといたしました。
詳しくは別添チラシをご覧いただくとともに、是非、本シンポジウムにご参加ください。
◆開催要項
1.日 時 : 平成20年8月27日(水)13:30〜16:30
2.場 所 : ホテルグランヴィア広島4階「悠久の間」
(広島市南区松原町1−5、JR広島駅新幹線口からすぐ)
3.定 員 : 150名
4.内 容 :
(1) 基調講演「コンテンツを活用した地域活性化」
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授 中村 伊知哉 氏
(2) パネルディスカッション「成功事例から学ぶ、コンテンツ創出と活用」
コーディネータ:中村 伊知哉 氏
パネリスト:
戦国魂プロジェクトプロデューサー 鈴木 智博 氏
株式会社インスパイア代表取締役社長 中谷 淳 氏
社団法人彦根観光協会専務理事 大林 憲二 氏
鷲宮町商工会経営指導員 坂田 圧巳 氏
境港市観光協会会長・水木しげる記念館館長 桝田 知身 氏
<参加申し込み方法>
添付チラシの参加お申込用紙に必要事項をご記入の上、FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
チラシ(参加申込用紙)pdfはコチラです。
申込先 : シンポジウム事務局(株式会社ジェイコム内)
FAX : 082−511−5512
E-mail:hijsales★jtbcom.co.jp
※★マークを@マークに置き換えてください。
【お問い合わせ先】
中国経済産業局 産業部
サービス政策担当(コンテンツ産業支援室) 柿本
TEL:082−224−5655
中国経済産業局では、主に行政機関等地域振興に携わる方及びコンテンツを活用したビジネス展開に関心のある方を対象に、コンテンツを活用した地域振興の先進事例等を紹介することで、地域活性化やサービス産業のイノベーションへとつながるコンテンツを活用した地域活性化の機運を高めることを目的として、「知的財産シンポジウム・コンテンツを活用したビジネス展開〜ゼロから興せる地域活性のススメ〜」を開催することといたしました。
詳しくは別添チラシをご覧いただくとともに、是非、本シンポジウムにご参加ください。
◆開催要項
1.日 時 : 平成20年8月27日(水)13:30〜16:30
2.場 所 : ホテルグランヴィア広島4階「悠久の間」
(広島市南区松原町1−5、JR広島駅新幹線口からすぐ)
3.定 員 : 150名
4.内 容 :
(1) 基調講演「コンテンツを活用した地域活性化」
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授 中村 伊知哉 氏
(2) パネルディスカッション「成功事例から学ぶ、コンテンツ創出と活用」
コーディネータ:中村 伊知哉 氏
パネリスト:
戦国魂プロジェクトプロデューサー 鈴木 智博 氏
株式会社インスパイア代表取締役社長 中谷 淳 氏
社団法人彦根観光協会専務理事 大林 憲二 氏
鷲宮町商工会経営指導員 坂田 圧巳 氏
境港市観光協会会長・水木しげる記念館館長 桝田 知身 氏
<参加申し込み方法>
添付チラシの参加お申込用紙に必要事項をご記入の上、FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
チラシ(参加申込用紙)pdfはコチラです。
申込先 : シンポジウム事務局(株式会社ジェイコム内)
FAX : 082−511−5512
E-mail:hijsales★jtbcom.co.jp
※★マークを@マークに置き換えてください。
【お問い合わせ先】
中国経済産業局 産業部
サービス政策担当(コンテンツ産業支援室) 柿本
TEL:082−224−5655
2008年08月19日
「国際ガンダム学会準備会議」開催のお知らせ 広島アニメーションビエンナーレ2008
「国際ガンダム学会」(会長予定者 橋爪紳也)と有限責任中間法人広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金(代表幹事 安東善博)は、過日(平成20年7月28日)にプレスリリースいたしました「国際ガンダム学会設立シンポジウム」について、関係者への協力依頼を進めてきました。協議の結果、以下の通り「国際ガンダム学会準備会議」として開催することといたしましたので、お知らせいたします。
本会議は、関係者各位とのさらなる連携協力の下で広島において「第1回国際ガンダム学会」を開催するため、研究者有志が集い、新たな学際的かつ国際的な研究領域について議論するとともに、関係各位との今後の協力体制の構築に向けた体制について議論する場といたします。
◆「国際ガンダム学会準備会議」開催要項
「国際ガンダム学会」は、ガンダム世代と呼ばれる若い研究者が集い、学際的かつ国際的な未来学の共同研究の場として設立をめざすものです。本準備会議は「第1回国際ガンダム学会」の設立に向けて、発起人をはじめ有志研究者が集い、セミオープン形式で議論をします。
名 称 : “ガンダム”を学問すること 〜アニメーションを学問することの発展的可能性〜
日 時 : 2008年8月24日(日)14:00-17:00(入場13:30より)
場 所 : (財)広島市文化財団アステールプラザ市民ギャラリー
広島市中区加古町4-17
参加費 : 入場無料
(1)研究者のご参加につきましては、別紙参加申込書をご送付下さい。
研究者参加申込書pdfはコチラ
(2)一般傍聴者につきましては、先着200名様に限り、ご入場いただけます。
主 催 : 国際ガンダム学会準備会議
共 催 : 大阪市立大学都市研究プラザ、広島市立大学、
有限責任中間法人広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金
予定プログラム : 14:00-14:10 挨拶 中嶋健明(広島市立大学芸術学部教授)
14:10-14:50 基調講演「国際ガンダム学会の設立に向けて
〜学際的研究対象としての可能性〜」
杉浦幹男(大阪市立大学都市研究プラザ特任講師)
15:00-16:00 キーノートセッション(10-15分/人)
※予定登壇者
福島祥行(言語学/大阪市立大学大学院文学研究科准教授)
山口悦子(医学、心理学/大阪市立大学医学部附属病院講師)
山岡真治(法学/帝塚山大学法政策学部准教授)
高橋徹(物理学/広島大学大学院先端物質科学研究科准教授)
足立靖(デジラマ甲子園の提案/潟Gンジンズ プロデューサー)
16:00-17:00 フリーディスカッション
※登壇者をパネリストとして、会場を含めて質疑応答、議論を行う。
本会議は、関係者各位とのさらなる連携協力の下で広島において「第1回国際ガンダム学会」を開催するため、研究者有志が集い、新たな学際的かつ国際的な研究領域について議論するとともに、関係各位との今後の協力体制の構築に向けた体制について議論する場といたします。
◆「国際ガンダム学会準備会議」開催要項
「国際ガンダム学会」は、ガンダム世代と呼ばれる若い研究者が集い、学際的かつ国際的な未来学の共同研究の場として設立をめざすものです。本準備会議は「第1回国際ガンダム学会」の設立に向けて、発起人をはじめ有志研究者が集い、セミオープン形式で議論をします。
名 称 : “ガンダム”を学問すること 〜アニメーションを学問することの発展的可能性〜
日 時 : 2008年8月24日(日)14:00-17:00(入場13:30より)
場 所 : (財)広島市文化財団アステールプラザ市民ギャラリー
広島市中区加古町4-17
参加費 : 入場無料
(1)研究者のご参加につきましては、別紙参加申込書をご送付下さい。
研究者参加申込書pdfはコチラ
(2)一般傍聴者につきましては、先着200名様に限り、ご入場いただけます。
主 催 : 国際ガンダム学会準備会議
共 催 : 大阪市立大学都市研究プラザ、広島市立大学、
有限責任中間法人広島経済同友会アニメーションビエンナーレ基金
予定プログラム : 14:00-14:10 挨拶 中嶋健明(広島市立大学芸術学部教授)
14:10-14:50 基調講演「国際ガンダム学会の設立に向けて
〜学際的研究対象としての可能性〜」
杉浦幹男(大阪市立大学都市研究プラザ特任講師)
15:00-16:00 キーノートセッション(10-15分/人)
※予定登壇者
福島祥行(言語学/大阪市立大学大学院文学研究科准教授)
山口悦子(医学、心理学/大阪市立大学医学部附属病院講師)
山岡真治(法学/帝塚山大学法政策学部准教授)
高橋徹(物理学/広島大学大学院先端物質科学研究科准教授)
足立靖(デジラマ甲子園の提案/潟Gンジンズ プロデューサー)
16:00-17:00 フリーディスカッション
※登壇者をパネリストとして、会場を含めて質疑応答、議論を行う。
2008年08月16日
ご来場者1万人達成!『ロボットアニメEXPO』!! 広島アニメ−ションビエンナーレ2008
8月15日 金曜日『ロボットアニメEXPO』は、開幕からのご来場者数1万人を達成しました。ご来場いただきました皆さまへ心より感謝申し上げます。ありがとうございました。記念すべき1万人目の来場者となったのは、和歌山県岩出市からお越しの宮本さんご一家です。宮本さんには、1万人目の記念として、アニメーションビエンナーレ事務局より、機動戦士ガンダム(ZZ!!)のプラモデルをプレゼントしました。
『ロボットアニメEXPO』は、福屋広島駅前店8階で引き続き開催しています!まだご覧でないで方、はたまた、もう一度見たい!という方も、お盆休みのお出かけ総決算は『ロボットアニメEXPO』で締めくくりませんか。ご来場お待ちしております!!
巨大フィギュアの前で記念撮影
ロボットアニメEXPO 好評開催中!!
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場 広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
『ロボットアニメEXPO』は、福屋広島駅前店8階で引き続き開催しています!まだご覧でないで方、はたまた、もう一度見たい!という方も、お盆休みのお出かけ総決算は『ロボットアニメEXPO』で締めくくりませんか。ご来場お待ちしております!!
巨大フィギュアの前で記念撮影
ロボットアニメEXPO 好評開催中!!
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場 広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
2008年08月15日
アニメソングイベント『アイラブひろしま』開催間近! FMちゅ−ピー「広島すまいるパフェ」スタジオは萌え萌え!? 広島アニメーションビエンナーレ2008
毎週木曜日の午後は、FMちゅ−ピー「広島すまいるパフェ」の生出演!冒頭のご挨拶代わりの生歌もすっかり定着!?してきました今日このごろですが、早いもので8月14日(木)も含めて残すところあと2回の放送となります。今回の放送は、8月24日(日)に開催されるアニメソング(=アニソン)イベント『アイラブひろしま』の話題でお届けしました。スタジオには、ゲストとして、アイラブひろしま実行委員会代表 猫本力さんとライブアクトからアニソンユニット『おこさまらんち』のもみじさんにお越しいただきました。『アイラブひろしま』は、これまで広島ではあまりおこなわれることがなかったア二メソングだけを集めたライブイベントです。地元広島を拠点に活動する6組のバンド・ユニットがアニソンで共演します。
イベント開催に向け実行委員会代表の猫本さんは『このイベントをきっかけに広島でアニソンの輪が広がってくれれば嬉しいです!』と言えば、『おこさまらんち』のもみじさんも『広島を”萌え”で盛り上げたい!』と抱負を語られました。アニソンファンの方はもちろん、アニソンに興味がある方、ぜひこの機会に『アイラブひろしま』に遊びに来てアニソンの魅力に触れてみてください!みんなの知ってるあの曲この曲で、萌え上がれること間違いなしです!!
アニソンイベントライブ『アイラブひろしま』
開催日:2008年8月24日(日)
時 間:14:00(開場13:30)
場 所:HIROSIMA BACK BEAT
広島市中区三川町9-6-2F(とうかさん横、らーめん横丁2F)
出 演:おこさまらんち、瑞野ゆうか、mind soap、
HAM Project、DOPEINSANE、ful.おでん
入場料:1000円 (ドリンク別:500円)
アニソンイベントライブ『アイラブひろしま』HPはコチラ
アイラブひろしま実行委員会代表 猫本力さん(=写真左)
おこさまらんち もみじさん(=写真中央)
番組パーソナリティ 大江貴世子さん(=写真右)
イベント開催に向け実行委員会代表の猫本さんは『このイベントをきっかけに広島でアニソンの輪が広がってくれれば嬉しいです!』と言えば、『おこさまらんち』のもみじさんも『広島を”萌え”で盛り上げたい!』と抱負を語られました。アニソンファンの方はもちろん、アニソンに興味がある方、ぜひこの機会に『アイラブひろしま』に遊びに来てアニソンの魅力に触れてみてください!みんなの知ってるあの曲この曲で、萌え上がれること間違いなしです!!
アニソンイベントライブ『アイラブひろしま』
開催日:2008年8月24日(日)
時 間:14:00(開場13:30)
場 所:HIROSIMA BACK BEAT
広島市中区三川町9-6-2F(とうかさん横、らーめん横丁2F)
出 演:おこさまらんち、瑞野ゆうか、mind soap、
HAM Project、DOPEINSANE、ful.おでん
入場料:1000円 (ドリンク別:500円)
アニソンイベントライブ『アイラブひろしま』HPはコチラ
アイラブひろしま実行委員会代表 猫本力さん(=写真左)
おこさまらんち もみじさん(=写真中央)
番組パーソナリティ 大江貴世子さん(=写真右)
2008年08月14日
ウェブサイト『文化庁メディア芸術プラザ MAP』に広島アニメーションビエンナーレ2008 『ロボットアニメEXPO』 の紹介記事がUPされました。
本日8月14日 木曜日 文化庁が運営企画するウェブサイト『文化庁メディア芸術プラザ MAP』に広島アニメーションビエンナーレ2008『ロボットアニメEXPO』の紹介記事がUPされました。
『文化庁メディア芸術プラザ MAP』 TOP >INFORMATION >展覧会・イベント情報
『文化庁メディア芸術プラザ MAP』は「文化庁メディア芸術祭」ならびに、メディア芸術関連の情報を提供するウェブサイトです。『文化庁メディア芸術プラザ MAP』はコチラ
『文化庁メディア芸術プラザ MAP』 TOP >INFORMATION >展覧会・イベント情報
『文化庁メディア芸術プラザ MAP』は「文化庁メディア芸術祭」ならびに、メディア芸術関連の情報を提供するウェブサイトです。『文化庁メディア芸術プラザ MAP』はコチラ
2008年08月12日
第12回広島国際アニメーションフェスティバル閉幕 グランプリは山村浩二監督に!
広島市中区アステールプラザで開催されていた第12回広島国際アニメーションフェスティバルでは、最終日8月11日(月)受賞作品が発表され表彰式がおこなわれました。グランプリ作品には山村浩二監督『カフカ 田舎医者』が選ばれました。詳細はコチラ
HFMオバレボ(広島エフエム オーバーザレインボー)へ生出演!! 広島アニメーションビエンナーレ2008
8月11日(月)広島エフエム『オーバーザレインボー』に生出演しました!番組パーソナリティ石澤良一さんとは実は同じ穴のむじな。2004年、アニメーションビエンナーレ立ち上げのときの同士で、スタジオで涙の再会!?を果たしたのでありました。かつての同士との再会に、舌もなめらか『ロボットアニメEXPO』のPRも、いつもより多めにしゃべっております状態!!ビミョーな発言もございましたが、そこは得意の!?インプロビゼーションで緊急回避!!ほんとに楽しいひとときでした。石澤さんまた一緒にやりましょう!
番組MC 石澤良一さん(=写真左)・徳永真紀さん(=写真右)と
ロボットアニメEXPO
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場
広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
番組MC 石澤良一さん(=写真左)・徳永真紀さん(=写真右)と
ロボットアニメEXPO
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場
広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
2008年08月09日
『親子で作ろう!模型体験コーナー』 ガンダム他プラモデルワークショップ 広島アニメーションビエンナーレ2008
広島アニメーションビエンナーレ2008『ロボットアニメEXPO』は開幕から初めての土曜日ということもあり初日、2日目を大きく上回るたくさんの方にご来場いただきました。
この土日の開催中、同じ福屋広島駅前店、6階 マルチの広場で、夏休みの親子を対象としたワークショップイベント『親子で作ろう!模型体験コーナー』を実施しています!参加は無料、先着でガンダムなどのプラモデルをプレゼント、その場で組み立ててもらいます。組み立てに、工具・接着剤等は不要で、小さいお子さんも簡単に組み立てることができます。はじめての方も、プロの先生がやさしく指導しますので、安心してご参加いただけます。
ワークショップイベント『親子で作ろう!模型体験コーナー』は明日8月10日(日)まで実施しています。『ロボットアニメEXPO』と併せて夏休みの思い出に、ぜひご参加ください。
名 称:親子で作ろう!模型体験コーナー
日 時:8月 9日(土)= 終了
8月10日(日) 11:00から(開始時間変更の場合あり)
場 所:福屋広島駅前店6F マルチの広場
対 象:親子ペア(小学生以下とそのご家族)
参 加 料:無料
申込受付:当日6F会場にて随時受付。各日先着170組様限定。
定員になり次第終了させていただきます。
8/9(土)は170組の皆様にご参加いただきました。
この土日の開催中、同じ福屋広島駅前店、6階 マルチの広場で、夏休みの親子を対象としたワークショップイベント『親子で作ろう!模型体験コーナー』を実施しています!参加は無料、先着でガンダムなどのプラモデルをプレゼント、その場で組み立ててもらいます。組み立てに、工具・接着剤等は不要で、小さいお子さんも簡単に組み立てることができます。はじめての方も、プロの先生がやさしく指導しますので、安心してご参加いただけます。
ワークショップイベント『親子で作ろう!模型体験コーナー』は明日8月10日(日)まで実施しています。『ロボットアニメEXPO』と併せて夏休みの思い出に、ぜひご参加ください。
名 称:親子で作ろう!模型体験コーナー
日 時:8月 9日(土)= 終了
8月10日(日) 11:00から(開始時間変更の場合あり)
場 所:福屋広島駅前店6F マルチの広場
対 象:親子ペア(小学生以下とそのご家族)
参 加 料:無料
申込受付:当日6F会場にて随時受付。各日先着170組様限定。
定員になり次第終了させていただきます。
8/9(土)は170組の皆様にご参加いただきました。
2008年08月07日
ロボットアニメEXPO開幕! 広島アニメーションビエンナーレ2008
広島アニメーションビエンナーレ2008『ロボットアニメEXPO』がついに開幕しました! みなさまのご協力のおかげでこの日を迎えることができましたことを心より感謝申し上げます。開幕に先立ち、藤田広島県知事をはじめ各界の代表をご来賓としてお招きしオープニングセレモニーをおこないました。テープカットのコンパニオンにあのマチルダ中尉とセイラ・マスも現われて!?会場は大いに盛り上がりました。オープニングセレモニーのあとはいよいよ『ロボットアニメEXPO』のお披露目!お集まりいただいたみなさまにじっくりお楽しみいただきました。
『ロボットアニメEXPO』は今日から今月26日(火)まで福屋広島駅前店8F催場にて開催。会場では抽選でアニメグッズが当たるクイズラリーも限定実施中。みなさんお誘い合わせのうえご来場ください。お待ちしております。
『ロボットアニメEXPO』は今日から今月26日(火)まで福屋広島駅前店8F催場にて開催。会場では抽選でアニメグッズが当たるクイズラリーも限定実施中。みなさんお誘い合わせのうえご来場ください。お待ちしております。
2008年08月06日
ロボットアニメEXPO開幕前夜 広島アニメーションビエンナーレ2008
いよいよ 明日8月7日 木曜日、広島アニメーションビエンナーレ2008『ロボットアニメEXPO』が開幕を迎えます!!昨日からの夜を徹しておこなってきました会場設営も無事完了!あとは開幕の朝を待つばかり。スタッフ一同、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。新旧ロボットアニメで揃えた貴重映像&フィギュアの数々は、きっと皆さまに、楽しんでいただけます!ぜひお越しください!!
ロボットアニメEXPO
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場
広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
ロボットアニメEXPO
会 期:8月7日(木)〜8月26日(火)
時 間:10:00〜20:00(入場は閉場30分前迄/最終日は18:00閉場)
場 所:福屋広島駅前店8F催場
広島市南区松原町9-1
入場料:おとな・こども共通 600円 ※税込 ※2歳以下無料
2008年08月03日
テレビ東京 アニメプロデューサー 東 不可止(あずまふかし)氏 地元広島凱旋講演! 広島市立大学公開講座 広島アニメーションアカデミー2008 Vol.3
7月20日(日) 広島市立大学公開講座 広島アニメーションアカデミー2008は、講師にテレビ東京 アニメプロデューサー 東 不可止(あずまふかし)さんを迎えてお送りしました。東さんは広島出身、地元のファンのみなさんを前にした今回の公開講座の内容を紹介します。
◆テレビ東京のアニメシェアはイチローの打率ぐらい
テレビ東京は「アニメと経済の両輪でやっていく」と掲げているだけに、局の編成部門にアニメ放送部というアニメ制作専門の部がある。アニメ制作専門の部があるのはテレビ局でもテレビ東京だけ。現在、東京地区では再放送も含め、1週間に100本程のアニメが放送されているが、その内37本がテレビ東京で放送されており、そのシェアはイチローの打率ぐらいある
◆アニメが番組として成立しにくい時代
今、テレビアニメの制作費は30分/一本に1200万〜1800万円くらいかかる。テレビ東京は全国6局ネットで、1クールで3億円ぐらいお金を集めないと放送できない!テレビアニメは製作者・出資者にとってはハイリスクハイリターンな番組。家族みんなで楽しめるような作品が減っているのは、スポンサーが集まりにくく、成立条件が厳しくなっているから。本当にやりたい作品を作るのはなかなか難しい時代。
◆アニメの制作方法は3つ
1つは、制作会社にこういう番組を作ってくださいと発注する『発注番組』、テロップの制作著作にテレビ東京の文字が入る。2つめは、番組を購入してくる『購入番組』といわれるもの、例えばディズニーとかから。3つめは出来上がった番組を放送枠として電波料をもらい放送するという形態。『発注番組』は海外での放送やおもちゃの商品化などのビジネスのイニシアチブを取ることができ非常にメリットがある。しかし『発注番組』として手掛けたものの、スポンサーの協力が得られず『持込番組』になってしまうこともしばしば。会社にはおこられます。
◆一般の番組と同じ土俵で勝負できるか
3年ぐらい前は番組改編時期に15本ぐらいの新作があったが、今は5〜6本程度。視聴率が稼げなくなってきて特にゴールデン枠(19:00〜22:00)にかけにくい。ゴールデンで視聴率を稼げないのは即、局のイメージダウンにつながる。テレビ局はデジタル化に伴う莫大な設備投資などがあり、経営上、慎重にならざるを得ない状況。子供が減っていることもあり、今のアニメは冬の時代になってきている。ゴールデンにアニメがないとテレビの中心的なコンテンツというイメージがないので、プロデューサーとしては、いかに一般の番組と同じ土俵(ゴールデン)で勝負できるかを常に考えなければならない。
◆コンテンツビジネスの担い手として有望視
スポンサー収入が不調のなか、一方で、アニメはコンテンツビジネスの担い手としては有望視されている。アメリカ・ヨーロッパ・アジアでの放送権利、商品展開など。アニメをひとつのビジネスとして割り切って考えた場合、あらかじめ、海外での放送を見据えた番組づくりが必要。しかし海外、特にアメリカは表現方法にかなり制約があり、製作者にストレスを与えてしまう。製作者に出来るだけ、やりたいことをさせてあげられるよう外部とたたかうこと、製作者を守ることが僕らの仕事でもある。
◆今やらなければならない仕事をきちんとやる
たまたまテレビ局にいるという立場で考えた場合、できるだけ多くの人に、良い番組を見てもらえる機会をどう実現できるかを考えている。つまり、やりたい番組の企画があって、成立させるための条件をどれだけ揃えられるかということ。実績があって信頼され、お金をすぐに集められなければ実現できない。それは、今やらなければならない仕事をきちんとやって実績を積んではじめて可能になる。どんな仕事にも通じると思うのだけれども。
◆作り手の熱意が番組の出来を左右する
どんな番組でも必ず一番最初に「コレやりたい!」という人がいて、その人の熱意がどこまであるかということが番組の大きな部分を左右している。いかに、みんなで「やろうよ!」という雰囲気の現場をつくっていけるか。画を描く人、声を入れる人、音楽を作る人、すべての人から伝わってくる熱意が本当に画面に現れ、カタチになる。でもそういうモチベーションを下げてしまうのが、だいたい局のプロデューサーなんですよ。つまんないこと言って(笑)。
後半は、東さんがこの日のためにと、あかほりさとる先生を特別ゲストにお招きしフリートークセッション形式でおこないました。あかほり先生と東さんの出会いやこれまで一緒にやってこられた仕事、業界の裏話などなど。あかほり先生は、創作に関する秘密も明かしてくれました。前半と打って変わってざっくばらんなお二人のお話は場内を大いに沸かせてくれました。ありがとうございました。
◆テレビ東京のアニメシェアはイチローの打率ぐらい
テレビ東京は「アニメと経済の両輪でやっていく」と掲げているだけに、局の編成部門にアニメ放送部というアニメ制作専門の部がある。アニメ制作専門の部があるのはテレビ局でもテレビ東京だけ。現在、東京地区では再放送も含め、1週間に100本程のアニメが放送されているが、その内37本がテレビ東京で放送されており、そのシェアはイチローの打率ぐらいある
◆アニメが番組として成立しにくい時代
今、テレビアニメの制作費は30分/一本に1200万〜1800万円くらいかかる。テレビ東京は全国6局ネットで、1クールで3億円ぐらいお金を集めないと放送できない!テレビアニメは製作者・出資者にとってはハイリスクハイリターンな番組。家族みんなで楽しめるような作品が減っているのは、スポンサーが集まりにくく、成立条件が厳しくなっているから。本当にやりたい作品を作るのはなかなか難しい時代。
◆アニメの制作方法は3つ
1つは、制作会社にこういう番組を作ってくださいと発注する『発注番組』、テロップの制作著作にテレビ東京の文字が入る。2つめは、番組を購入してくる『購入番組』といわれるもの、例えばディズニーとかから。3つめは出来上がった番組を放送枠として電波料をもらい放送するという形態。『発注番組』は海外での放送やおもちゃの商品化などのビジネスのイニシアチブを取ることができ非常にメリットがある。しかし『発注番組』として手掛けたものの、スポンサーの協力が得られず『持込番組』になってしまうこともしばしば。会社にはおこられます。
◆一般の番組と同じ土俵で勝負できるか
3年ぐらい前は番組改編時期に15本ぐらいの新作があったが、今は5〜6本程度。視聴率が稼げなくなってきて特にゴールデン枠(19:00〜22:00)にかけにくい。ゴールデンで視聴率を稼げないのは即、局のイメージダウンにつながる。テレビ局はデジタル化に伴う莫大な設備投資などがあり、経営上、慎重にならざるを得ない状況。子供が減っていることもあり、今のアニメは冬の時代になってきている。ゴールデンにアニメがないとテレビの中心的なコンテンツというイメージがないので、プロデューサーとしては、いかに一般の番組と同じ土俵(ゴールデン)で勝負できるかを常に考えなければならない。
◆コンテンツビジネスの担い手として有望視
スポンサー収入が不調のなか、一方で、アニメはコンテンツビジネスの担い手としては有望視されている。アメリカ・ヨーロッパ・アジアでの放送権利、商品展開など。アニメをひとつのビジネスとして割り切って考えた場合、あらかじめ、海外での放送を見据えた番組づくりが必要。しかし海外、特にアメリカは表現方法にかなり制約があり、製作者にストレスを与えてしまう。製作者に出来るだけ、やりたいことをさせてあげられるよう外部とたたかうこと、製作者を守ることが僕らの仕事でもある。
◆今やらなければならない仕事をきちんとやる
たまたまテレビ局にいるという立場で考えた場合、できるだけ多くの人に、良い番組を見てもらえる機会をどう実現できるかを考えている。つまり、やりたい番組の企画があって、成立させるための条件をどれだけ揃えられるかということ。実績があって信頼され、お金をすぐに集められなければ実現できない。それは、今やらなければならない仕事をきちんとやって実績を積んではじめて可能になる。どんな仕事にも通じると思うのだけれども。
◆作り手の熱意が番組の出来を左右する
どんな番組でも必ず一番最初に「コレやりたい!」という人がいて、その人の熱意がどこまであるかということが番組の大きな部分を左右している。いかに、みんなで「やろうよ!」という雰囲気の現場をつくっていけるか。画を描く人、声を入れる人、音楽を作る人、すべての人から伝わってくる熱意が本当に画面に現れ、カタチになる。でもそういうモチベーションを下げてしまうのが、だいたい局のプロデューサーなんですよ。つまんないこと言って(笑)。
後半は、東さんがこの日のためにと、あかほりさとる先生を特別ゲストにお招きしフリートークセッション形式でおこないました。あかほり先生と東さんの出会いやこれまで一緒にやってこられた仕事、業界の裏話などなど。あかほり先生は、創作に関する秘密も明かしてくれました。前半と打って変わってざっくばらんなお二人のお話は場内を大いに沸かせてくれました。ありがとうございました。